sappalenia’s blog

無責任な戯言です

年初めの詩

 年初めの詩


 しなやかな細腕の誠にたくましきこと

 銀白の羽が放射状に躍動して雪白の四肢が

 煌びやかに舞い跳ねる

 美しきかな 雨

 潤いが冷え縮む表面を打ち、伝う

 微かな振動と晴れやかな舞踏

 舞い上がる太く明瞭な雪煙の

 晴れやかな顔

 雪は天からの贈り物 その軽やかな姿

 深雪が弦の揺れに交錯しては埋め合う優美を

 豊かに滴る潤いは封入しているかのようだ

 吹雪のような冷たさ、激しさはいま

 すっかりこの空間を満たして

 深閑の灯を与える新雪となっている