2023-01-01 年初めの詩 年初めの詩 しなやかな細腕の誠にたくましきこと 銀白の羽が放射状に躍動して雪白の四肢が 煌びやかに舞い跳ねる 美しきかな 雨 潤いが冷え縮む表面を打ち、伝う 微かな振動と晴れやかな舞踏 舞い上がる太く明瞭な雪煙の 晴れやかな顔 雪は天からの贈り物 その軽やかな姿 深雪が弦の揺れに交錯しては埋め合う優美を 豊かに滴る潤いは封入しているかのようだ 吹雪のような冷たさ、激しさはいま すっかりこの空間を満たして 深閑の灯を与える新雪となっている