sappalenia’s blog

無責任な戯言です

小公女を読んでいる

題に記しましたが、現在バーネットの小公女を読んでいる次第。

ジャンルとしては児童文学になるのだろうか、児童とは言えない年の私にも刺さりまして、あらすじとしてはセーラ・クルーというあるお嬢様のお嬢様たる由縁の父親が全財産を失い亡くなりまして、そこから身寄りなしの貧乏過酷な労働生活を余儀なくされるという話です。

この主人公セーラの面白いところは、彼女の持つ類い稀なる想像力とそれによって発揮される満ち満ちたファンタジーの語り手としての才能を保有するところで、内界の豊穣と外界にみせるプリンセス(矜持としての)たる気位が彼女を魅力的に映し出している。彼女は弱冠11歳なのだが、貧困の身に成り果てた立場にありながら出会った乞食に自身のなけなしの糧を恵んでやるなどの高潔な態度を重んじようとする態度、いわば逆境にも負けないその姿が最大の魅力なのだろう。

この小説を元にして作られたアニメ、奏光のストレインというものがありますが、こちらも面白いのでどっちを先に見たとしても良かったら鑑賞してみて欲しい。こちらのアニメの方が現代的な口汚さも露骨に表現されているが故、少し人を選ぶかもしれないが、それも序盤のみ、なんとSFロボットもの(しかもWOWOWでの放送なので知名度低め、悲しい)なので、ご興味あれば是非。